生産者の宮本健太郎です。
父親の代から田原市赤羽根町で40年、養鶏業を営んでます。この度、平飼いたまごの生産を始めました。
私は大学卒業後、薬品会社に勤め、色々な養鶏場を訪問しました。その後、ウインドレス鶏舎で1年半研修。研修終了後、営業会社で勤務。
そして2011年、実家の養鶏場に入りました。
4羽ですが、平飼いのテストを行い、本格的に平飼い開放鶏舎での養鶏を始める決心をしました。私の強みは色々な養鶏場を知っていることだと思います。
開放のケージ鶏舎、ウインドレスのケージ鶏舎、平飼いの開放鶏舎で仕事をしたことがあります。どの鶏舎にもメリット・デメリットはあります。私はその中で平飼いの開放鶏舎を選択しました。
お客様には、それぞれの鶏舎のメリット・デメリットを理解していただき、良いと思える卵を選んでいただければと思います。
平飼い担当:宮本 健太郎
宮本養鶏場では現在、開放ケージ飼いと庭付き開放平飼い(フリーレンジ)の2種類の飼育方法で卵を生産しています。
薬品会社での営業、作業の手伝い、ウインドレス鶏舎での研修など、私が見てきた鶏舎は大きく分けるとこのような方法に分けられます。その中で開放平飼いを選択した理由は二つあります。
一か所でたくさんの生き物を飼育すると、害虫が寄ってきます。鶏の場合は、ダニとハエです。
ダニがいると夜眠れなくなり、卵を産めなくなるので殺虫剤で退治するのが普通ですが、この殺虫剤が強烈です。一度だけ殺虫剤をまいたことがありますが、一週間働けなくなりました。
鶏の何十倍もある人間ですら体を壊を壊してしまうのに、、、鶏は???
健康とは言えないのではないか?と思ってしまいます。
ダニは水、エサのまわりによってくるので、当然鶏の水、エサに混入します。殺虫剤を使うとポストハーベストフリーのエサであっても、食べる直前にエサに薬剤がかかってしまうこともあります。
二つ目はハエ。
ハエは匂いにつられてやってきて、卵を産み付けます。
ハエが発生すると病気を運んでしまったり、ご近所に迷惑をかけてしまうので退治します。
ここでも薬剤を使います。2種類の薬剤を使いますが、ひとつは殺虫剤。もうひとつは脱皮阻害剤です。
脱皮阻害剤は成長をとめてしまう薬剤です。これを鶏糞にまきます。
そしてその鶏糞は袋詰めされホームセンターで販売します。
もしかしたら薬剤が残っているかもしれない鶏糞を畑にまきます。
人体に悪影響を及ぼすかもしれないだけでなく、環境を汚染してしまいます。
これらの理由でケージ飼育はできないと思いました。
良い卵は健康な鶏から産まれてきます。なので鶏の健康管理はとても重要です。
実際に経験したウインドレスのケージ飼い鶏舎では健康かどうかどころか、生きているかどうかも分からないくらいでした。
真っ暗で、懐中電灯を照らしての管理だったので見落としはけっこうありました。
また生活スペースも一羽あたりA4くらいのサイズのみなので、暑くても涼しむことができません。
バタバタと羽を動かしたら網にひっかかり、身動きとれなくなります。
夏にはそんな鶏が増え、水も飲めずに一生を終えていきます。
すぐに水を飲ましてももう飲まない。手遅れです。
まだ体温が残っている時は本当につらい思いをしました。
ノイローゼになり辞めていく人もいましたが当然だと思います。
安くつくるにはかなりの犠牲が必要になるという事実を受け入れることはできないと思いました。
以上の理由により、フリーレンジを選択しました。
農場名 | 宮本養鶏場 |
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平飼い担当者 | 宮本 健太郎 |
所在地 |
〒441-3502 愛知県田原市赤羽根町池の神32 |
電話番号 | 070-2291-7530 |
※お電話でのお問い合わせは多忙なため、出られない場合が御座います
赤羽根中学校前ローソン信号を北へ約600m、赤羽根ロコステーションの近くです。